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​アンモニアの合成 完(科学絵本)

ある大会で優勝したハカセは、タロウとマサルに食事をご馳走していました。タロウ:デザートも食べ終わったし、優勝したアンモニア合成の方法を聞かせて!ハカセ:じゃあまずは「触媒」の話かな。
ハカセ:例えば、酸素を発生させる実験では、二酸化マンガンという触媒が活躍しているんだ。酸素ができる前に、一度、それぞれがバラバラにならなきゃいけないんだけど、バラバラになるには、エネルギーが高いところに登らなきゃいけなくて、その高さを低くしてくれるのが触媒さ。タロウ:触媒すごい!
ハカセ:でも、アンモニアを発生させる時は、触媒だけじゃ足りなくて、上から押さえつけたり、温度を高くしたりして、やっとこさ、エネルギーの高さを低くすることで、アンモニアを発生させているんだ。マサル:アンモニアの発生には、すごいエネルギーが必要なんだね。。
ハカセ:でも僕が使った方法はエネルギーがそんなに必要ないんだ!ヨウ化サマリウムという液体が触媒を助けてるから、普通の温度と気圧で大丈夫なんだ。タロウ:すごい!マサル:しかも窒素と水でできちゃうんだね!
ハカセの方法の種明かしも終わり、お店を出ました。タロウ:お腹いっぱい!ハカセ:こうやって、みんながお腹いっぱい食べられるのも、アンモニアとかの窒素化合物を人類が作れるからなんだ。
マサル:ハカセの方法で、もっと効率よくアンモニアができるようになったってことだね!タロウ:もう人類の未来は安心だね!
ハカセ:そうだね、でも詳しいしくみはまだわかっていないんだ。未来ではアンモニアとは別の何かが必要になってるかもしれない。そんな時、仕組みを理解しているっていうのは大切なんだ。タロウ:仕組みを知れば、応用できるもんね!
ハカセ:仕組みを知り、君たちが世界の食料をもっと効率よく作り出すことに成功したことを想像してごらん!どんな医者よりも、どんな薬よりも、多くの人を君は生かし、救うことになるんだ!

アンモニア関係成果の紹介 完

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